story

やっと終わった。 早いうちに馬車を探してリュネイルに帰りたい所なんだが…。 「報酬、全員で500クレジットかぁ…どうやって分けろってのよ」 「一人83,333333333…」 「分けられるのセナ?ねぇ分けられるのセナ?」 「…悪かった…やめろ、顔近い」 「あたしは別にいらない」 「じゃあ、ビィの分はアタシが責任持って貰うわ!」 「ふざけろ、その袋寄越せ!」 「嫌よ!」 「貸せ!」 「嫌!」 「や、やめてください〜」 「醜い大人の争い」 アルビノから金の入った袋を何とか奪い取り、それを腰に下げた。 未だ獲物を狙う肉食動物のような視線のアルビノにだけは注意を払い、辺りに馬車がないかを探した。 「雨降りそうだぜ」 「だから馬車探してるだろうが」 「セシル、あれ、馬車じゃないか?」 「あ、本当です。…あ、行っちゃいますよ」 「ダッシュ」 「お、おう、待ってくぐえぇ!!」 走ろうとした瞬間、アルビノに首根っこ引っ張られた俺は、かなり強めに首が絞まりなんとも情けない声を出してしまった。 解放された俺は何度も咳を、 「…んのつもりだ、アルビノ!!殺す気か!!」 「勿体無いでしょ」 「はぁ!?」 「馬車代勿体無いでしょ」 馬鹿かこいつは!? まさか、それだけのために今俺の首を絞めたってのか!!? 「…おいアルビノ」 「6人で500クレジットしか貰えなかったのよ!ほら、健康のために歩く歩く!」 「アルビノ…リュネイルまでどれくらい掛かるか知ってるか…?」 「大丈夫よ、ほら、行くわよ!」 セナの攻撃も虚しく、アルビノはさっさと歩き始めた。 町の出入り口へと向かい……。 …馬車に乗りたいがためにアルビノを説得していたらおそらく日が暮れてしまう。 …仕方なく、俺はアルビノの後に続き歩を進めた。 皆も同じよう、表情を落とし…一人だけ元気なアルビノの後に着いて行くのだった……。